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630 :名無しさん@HOME:2011/11/07(月) 21 16 51.09 0 みんな手の込んだ事してるね。にしても押しかけ食い散らかしコトメってこんなに多いのか 私はせいぜい、クッキングペーパーに包んだ粒チョコをテーブルへ設置して コトメが手づかみで食べた所で「コトメさんそれゴキブリの卵!!」って叫んだくらいだわ コトメはゲーゲーやりながらファビョってたけど 「勝手にやってきて勝手にモノ食うからだ! 非常識にも程がある!」と夫に〆られてた 義実家でもギャアギャア騒いだらしいけど、良ウトメはコトメをさんざん〆てこちらが申し訳なくなる位謝罪してくれた 弟大好き嫁子は敵!なコトメだったけど、擬似ゴキブリ卵作戦を考えたのはその弟だよ… 夫婦そろってウトメに本当の事を話していないのがDQN 手癖が悪く会社からも義実家からも追い出されたコトメ。今頃何をしているのやら 次のお話→733
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「私―――スパイなんです」 パソコンの画面だけが滾々と光る暗闇の部屋で。 雷鳴のような衝撃が、僕の頭を打ち付けた。 彼女…霧島麗華の体が、僕に迫る。逸らすことのないまっすぐな視線に、僕は動くことができないでいた。蛇に睨まれた蛙、ってのは、こういう気分なんだろうか? どうすることもできず、僕はただその視線に拘束されてしまった。 彼女の体が重なる。手入れのされた、ブロンドの髪の香りが鼻にくすぐったかった。 「…聞きたいことがあるんですが、よろしいですか?」 匂いに誤魔化されているのか、あまりにショックだったからか、僕の思考はまともに働かない。動きの鈍くなった脳で、僕は何をするべきか考えていた。しかし、どうしようもない質問しか出てこない。 「な、何故僕なんかに聞くんです…………?」 「あなただから―――です」 そして、僕は――― ―――う………ぞう…… 「小僧ッ!!」 その怒号の声に、ようやく僕は眼を覚まさした。 身体つきがよく、上顎に髭を蓄えた声の主―――ダグラス・ゴードン大佐は、わずかに苛立ちを見せながら僕に呆れた視線を送っている。 「全く…こんな時にボーッとしてる場合か?」 「すみません……少し、考え事を」 その言葉に、大佐は呆れを通り越し、むしろ笑っていた。 「妄想は、お家に帰ってからな、ボウズ」 「や、やめてください! そんなんじゃないですよ!!」 ゴードン大佐も……すぐそういう話に持っていくんだから。と、今はそれどころではない。 数十分前に突如空を覆ったガイガンの数はおよそ70。それも、M機関本部のある東京・臨海地区と中心に集中投入されていた。 これは、悪夢か何かなのだろうか? そう思わなかった者はまずほとんどいないだろう。 ―――ガイガン。ほんの少し前に一度現れ、たった一体でM機関を壊滅直前にまで追い込んだ、まさに怪物。それが、再度現れただけでなく、1体や2体だけでもなく、70…。絶望はそれだけではない。これだけ多量のガイガンが投入できたということは、既にガイガンは量産が可能ということを意味する。これが相手にとって大規模な作戦なのか、単なる小手調べなのかどうかはわからないが――― 何にせよ、その軍事力差にいずれ防衛軍が敗北するのは時間の問題だ。そうなれば…… 「くそ……」 気がつけば、僕は何度も悪態づいていた。本当は、こんなことをしている場合ではないのだ。 「霧島さん……」 もっと早く確かめるべきだった。僕に語ってくれた真実の、その真意を。そして… 霧島さんは、X星人とは何の関係もないということを。 とにかく今は、コンスタンティノープルへ向かう。ガイガンの装甲を一撃で貫ける可能性を持つとしたら、アンギラス達怪獣か、ウルトラメーサー砲を持つあの戦艦だけだ。そして今、混乱したM機関の中でコンスタンを指揮することができるのは僕の隣にいるこのゴードン大佐だけだ。しかし……どうも、それさえも簡単にやらせてはくれないようだ。 コンスタンが出撃を待つ格納庫への扉の前に、少女が立っていた。その姿は、ミュータント兵士のようなアーマーに身を包んだ姿ではなく、闇を溶かした漆黒のコートを纏っている。それとは対照的な空色の髪、表情のない目を覆い隠す仮面、そして手に閃く長身の剣。 その姿には見覚えがあった。忘れるはずもない―――僕たちの目の前で松本実を葬ったあの時の剣士だ。周りには血を流した兵士達が倒れている。間違いない、戦闘の後だ。それも、一方的な虐殺。彼女が傷ひとつ負っていないことがその証拠だ。 「下がっていてください、大佐」 僕は庇うようにゴードン大佐の前に躍り出た。勿論、生身ではほとんど戦闘力のない僕が彼女に敵うとは思っていない。今は僕が囮となって、確実にゴードン大佐をコンスタンの元へ送り届けるのだ。それに、邪魔をしてきたということは少なくとも向こう側があの戦艦を危惧しているということだ。ひょっとしたら、ガイガンも以前の個体より脆いのかもしれない。ならば尚更…… しかし次の瞬間、あろうことか逆に僕の前に立っていたのはゴードン大佐のほうだった。 「ボウズこそ下がってろ。戦えん奴に守られるほど、オレはなまっちゃいねぇ」 大佐が腰の鞘からスラリと刀を抜いて構える。それに習うように、相手も静かに刃を向けてきた。 「よう嬢ちゃん、手合わせ願おうか? なぁに心配すんな。オレは松本のボウズより強い」 押し黙ったままの仮面の剣士に、大佐が飛び掛った。 「あの、バカ……」 怜は、瑞穂に指令を受け防衛博物館に赴こうとしていた。道中戦闘が予想されるため、ブラット・スィーパを持って。しかし、いつもソレを置いておく専用の武器庫にあったのは、武器ひとつ分が抜けた空間と、一枚のメモだった。見るからに頭の悪そうな文体と、読みづらい丸文字。いうまでもなく書いたのは――― 「真面目に相談に乗ってくれなかったからって… ああもう、あのコはっ!」 本人にとっては些細なイタズラだろう。しかし、このままではまずい。 武器がなくなる程度ならまだいい。だが問題はそこではないのだ。あれは、あの武器は… 「はぁ、はぁ……」 随分息が荒れている。自分でも、何が起こっているのかわからない。まだ一体の敵にすら出会っていないというのに。しかし、恐怖は感じていない。では何? 「おいおいどうした、大丈夫か?」 「え? うん、全然! だいじょーぶだいじょーぶ……」 同僚のミュータントの心配する声も、何故だかずっと遠くに聞こえる。おかしいと思い始めたのは怜ちゃんの武器、ブラッドスィーパを持ち出して少し立ってからだった。まさか、この武器のせい? まさか。そんなはずはない。だって、持ち主である怜ちゃんが使っているときは何ともないのだから。…我慢でもしていない限りはだけど。 それだけではない。この覚えのない感情は何だ? この――― 覚えのない、同僚に対する憎しみ。 まさか、この武器の感情が流れ込んできている? ありえない。武器に感情などあるはずがない。でも、そうでないならこの状況を、どう説明すれば…? ふと、それが『狂気に任せて戦っていた頃』の自分と同じような感覚であることに気づいた。 「うっ……!」 「顔色、かなりヤバ気だな……おーい、誰かこの子医療班に……」 だめ、近づいてこないで………それ以上来られたら、私… だが、そのときだった。突如頭上のビルが紅い閃光に飲まれ、爆発を起こした。降りしきる瓦礫の山。その数は尋常ではない。 「危ない!」 同僚が、咄嗟に私の背中を押した。けたたましい轟音の中で、私の体がコンクリートに倒れ掛かる。 「ったた………」 「大丈夫か?」 「な、なんとか…」 一体何が起こったのか? 同僚を振り返る。しかし……… 「え………?」 そこにあったのは、頭が割れ血まみれになった無惨な彼の姿だった。 「なんだよ、そんな顔し 」 「!!」 彼は、すぐに糸の切れた人形のように崩れ落ちた。―――中身が、こぼれ落ちる。 目を見開く。顔から血の気が引いて、吐き気を催す。同時に、空を支配するあの悪魔の咆哮。それはさながら大合唱だった。一瞬で平和な街並みが地獄と化していく。 ―――やるしか、ない。 次々と降下してくるガイガンへメーサー戦車隊が閃光を放つのが見える。例え相手があのガイガンでも、一度は倒したことがあるんだ。やってやれないはずはない。…多分。 私は、慣れない武器を片手に怒号の中へと足を踏み入れた。 戦況は混乱の極みだった。あまりの敵の多さに、情報が錯綜しすぎている。それだけではない。この状況下で、何故か神崎准将と国木田少将の消息がつかめず、熊坂はただ一人で現場の指揮を行っていた。圧倒的に、指揮者が不足しているのだ。 「あの2人は、一体この非常時に何を……!」 しかし、悪い状況というのは重なるものだ。頭を抱える熊坂に、更に信じられないような悪報が飛び込んだ。ノイズの混じった通信。そこから聞こえる悲痛な兵士の叫びが、こう告げた。 「EXMAが、は、反乱を起こしました!」 いつの間にか追い詰められた。周りに見えて、動いているのは敵だけ。ガイガン、そして……EXMAの兵士。それはあまりに唐突だった。合流した部隊と共にガイガンを攻撃していた時、突然後ろから呻き声が上がった。振り返ると、仲間が血を吹き倒れている。だが、後ろに敵の姿は見えない。敵のステルス? 最初はそう思ったものもいたはずだ。しかし、すぐにそれが『援護していたEXMAによる砲撃』とわかった。 まさか、天下の精鋭部隊が誤射? ここの部隊長が、仲間を撃ったEXMAに怒号を散らす。その瞬間、今度はその部隊長が撃たれた。銃弾は簡単に心臓を貫き、彼は噴水のように赤い水を噴き出して崩れ落ちた。 直後、部隊はパニックに陥った。 指揮者を失った敵を殺すことは容易い。しかも、それがEXMAなら尚更だ。反撃していいのかもわからないまま部隊は5分足らずで全滅した。…ただ一人、深紅の戦鎌を携えた少女を残して。 事態を把握できないまま、仲間は全員殺されてしまった。私の中では、戸惑う心と、憎む囁きが渦巻き、だんだんよくわからなくなってくる。狂気に駆られていたあの頃と同じような感覚。そういえば、いつから戦闘で自分を抑えられるようになったのだろう。ヘドラとの戦いから? いや、もう少し前だ。確か――― と、思考を遮るかのようにEXMAのメーサーが火を噴いた。紙一重でそれをかわし、そのまま乗り捨てられた車の陰に身を滑らせる。 私は変わった。もう、ただの殺人鬼だったあの頃には戻らない。しかし、バランとの戦いで図らずもそれは発現してしまった。やっぱり、私は変わっていないんだろうか? 戦いとなれば、命などどうとも思わない殺人鬼…… そう思うと、やはり健太君には見られたくなかった。次にあったとき、どんな顔をしたらいいのかますますわからなくなっていく。 彼は恐がっているだろうか? きっとそうだろう。一年の戦闘経験を積んだ怜ちゃんですら、あの時私に恐怖を抱いていたんだからそれは当然だ。 でも、どうしたらいい? このままこの悪魔の囁きに身を任せEXMAと戦えば、確実に私はあの狂気に支配される。それは絶対に戻ってはいけない道。しかし、やらなければこっちが殺られてしまう。確実に。 二者択一…足元に横たわる、仲間達の無念を残した冷たい顔。 ええい、ままよ! 私は隠れていた物影から一気に彼らの前に躍り出た。躍動を得た戦鎌が妖しく閃く。銃口が一斉に私に向けられる。だが、こっちのほうが速い。銃口から閃光が放たれる前に、私は懐に飛び込んでいた。一閃。2,3人の体が、まとめて紙切れのように斬り裂かれる。悲鳴をあげさせる隙も与えず、そのまま隣で呆然としている顔に刃を振り翳す。 さっきまでの胸の慟哭が嘘のように、体がすんなりと動いた。利害が一致しているから? いや、元々これは私自身の声だったのかもしれない。今まで抑えてきたものが、たまたまこのカマによって引き出されただけ。流れる水に栓をすれば、いつかそれは爆発して洪水となる。それと同じように。それならそれでいい。暴れるだけ暴れて、生き残ってやる。正しいかどうかなんて、誰かが後で決めればいい。まだ死ぬわけにはいかない。たった今散っていった仲間達のためにも。 砲撃を刃で弾き、そのまま柔らかい相手の腹部にそれを突きたてる。びくんと体が跳ね、力が失われていくのが刃先から伝わってくる。そして敵が刺さったまま、勢いよくブラッドスィーパを振り回す。動かなくなった体が刃をすり抜け、まとめてEXMAをなぎ倒した。更に、息もつかせぬまま次の獲物に飛び掛る。動きを止めてはいけない…とにかく、相手に隙を見せずに押し切る! だが、EXMAも精鋭と呼ばれた部隊だ。次第に後退せざるを得なくなる。数がそのまま戦力差となって、私に襲い掛かる。気がつけば、そこは東京湾の港のその隅。もう後がない。奇しくもそこは、ヘドラを葬ったあの地であった。一瞬、彼(?)の流したあの涙が脳裏をよぎる。 十数人のEXMAに取り囲まれ、前にも横にも逃げ道はない。そして、一歩後ろは暗い海。四面楚歌。向けられた銃口は、あまりに数が多すぎる。 ここまでか――― 彼らの背後では、メーサータンクがガイガンではなく、別のメーサーを攻撃していた。あれもきっと、EXMAの兵が乗っているんだろう。となると、どうやらここだけではなく相当のEXMAが各所で反乱行動に出ているのだろう。皆は、無事だろうか…。 いや、考えるのは後でいい。今は――― 私は、黄昏色の片翼を背に広げた。 今は、正面の敵を突破する!メーサーに心臓を貫かれるまでは、立ち止まらない! 決死の覚悟で、私は敵の包囲網に飛び込んだ。―――否、飛び込もうとした。 「……?」 EXMAの動きが止まった。構えていた銃を降ろし、呆然とこちらを見つめている。それだけではない。彼らの後方にいるメーサータンクや戦車、そしてガイガンまでもがその場に凍りついたように動かなくなった。どこか遠くに聞こえる爆音と咆哮が、刻の止まった東京湾に静かに響く。私の戦闘意識が削がれると、片翼も力を失ったように小さな羽根となって飛び散った。 すぐに気づいた。彼らは私を見ているわけではない。『その後ろ』だ。だが、後ろにあるのは広大に広がる海だけのはず。…海にあるものって? 波? 船? いや、そんなものなわけがない――― 「M機関陸上第2、第8、第11~14小隊まで殲滅」 通信兵が、『元』仲間の死を淡々と告げた。その様子をモニターで確認していた国木田は、満足そうに笑みを浮かべた。 「全て順調だな」 全ては計画通りに進んでいた。ガイガンの襲来、EXMAの反乱、指揮系統の混乱。これだけ悪条件が重なって、M機関がまともに機能しているはずがない。宿願の成就はもはや目の前にあった。だが、その時――― 「司令、第6小隊から通信が……!」 緊張した声で『司令』を呼び出す。その声に国木田がモニターを覗きこむ。 映し出されたのは東京湾の一角。そこには、M機関第6小隊を殲滅し、残党を追い詰めたEXMAともうひとつ……信じられないものを映し出していた。 「なん…だと……!?」 それは、一瞬で国木田の満足に満たされた顔を一気に青ざめさせた。 誰もが言葉を失った。それは魔獣に対する恐怖と、破壊神の持つ威圧によって。深く暗い海を丸ごと持ち上げているかのような巨体の力。持ち上げたソレをそのまま真っ二つに引き裂く白い背ビレ。ベムラーのそれなど物ともしない長大で、強靭そうな尾が。ガイガンのそれなど、簡単に掻き消してしまいそうなほどの重厚な咆哮が、炎で朱に染まった夜空を支配する。巨躯が切り裂いた海面から持ち上がった。以前引き上げた『親』ほどの大きさはないにせよ……そこに存在するもの全てを圧倒する巨大さと威圧感は、この肌にビリビリと伝わってきた。 その黒き巨体は……聞かずとも誰しもが知る、怪獣の王――― 「ゴジラ………」 誰かが半ば呆然と呟いた。 再度の、魔獣の咆哮。その瞬間、凍り付いていたその場の全部隊が一斉に火を噴いた。私もハッと我に帰り、メーサー小銃で攻撃に加勢する。閃光。爆発。黒煙の中に包まれる漆黒の巨体。戦車隊に加えメーサー戦車隊、EXMA、ミュータントによる一斉砲火。私にとってそれはかつてない火力だった。効果がないわけがない。少なくとも、私は勝利を確信していた。しかし、煙の晴れたそこにあったのは―――絶望だった。 何事もなかったかのように、その体はそそり立っていた。傷ひとつ負っていない。あれだけの攻撃を受けながら……もしコレがガイガンだったら、私はM機関に入ることもなくただ絶望に打ちひしがれていただろう。勝てるわけがない。そう確信して。 果敢な、そして無謀なメーサーの攻撃をものともせず三度の咆哮を轟かすゴジラ。これほどの無力感を感じたのは、お父さんを殺されたあの時以来かもしれない。だが、畏怖するにはまだ早かったと、私は思い知らされることになる。 奴の口腔内が、背ビレの発光と共に陽炎のように歪む。何か出すつもりだ。私は知らなかったのだ。ゴジラの恐れられるもうひとつの所以。唯一無二にして、絶対の切り札があることを。 「ま、まずい逃げ」 誰かが叫ぼうとしたときにはもう遅かった。一瞬視界が真っ白になり、青白い光の奔流がメーサーを、戦車隊を、そしてEXMAを飲み込んだ。 爆音、爆風。この世のものとは思えない、地獄絵図。全てが沈黙した世界で、怪獣王ゴジラは悠々とその野太い脚を陸に揚げた。 その光景に唖然とする私を、通信の音が現実に引き戻した。国木田少将からだ。 「ゴジラを追え、家城!」 怒号が飛ぶ。しかし、圧倒的な力を眼前で見せ付けられてしまった今の私は、金縛りにあったように動けない。 足元にゴロリと転がる、EXMAのヘルメット。 ―――行くしか、ない。 別に、たった今散っていったEXMAのためじゃない。無論、仲間のためだ。それに、今この状況でゴジラを追うことができるのは私だけだった。飛び出しそうになる理性を押さえつけ、私は怪獣王が轟かす地響きに向かって駆け出した。 (まずは機銃で怯ませて………!) 私は機銃の内臓されたトンファーを構えようと、それが備えられた腰に手を回す。しかし――― からん、と乾いた音がコンクリートに2つ反響した。 代わりに刃を剥きだすブラッド・スィーパ。その血のような朱の流線型が妖しい輝きを放つと、魅入られたように私に何かを求めてきた。 …求めてきた? 誰が。この戦鎌が。何故? いや、そもそもそんなことがあり得るのか? その時、 にか えが聞こ たよ う 気がし ゆみは歩き出した。その身に、死神のカマを携えて。かつて『相棒』とまで称したトンファーが、冷たい地面に残されていることにも気づかず。 「ふん……せいぜい共倒れでもするがいい。『化物』どもめ…」 僕の目の前で、大佐はらしくもなく苦渋の表情を浮かべていた。対照的に、仮面の剣士はやはり感情がなかった。 大佐はパワーで押す人だ。性格からもそれはわかる。しかし、敵は空間を自在に舞い相手を惑わすトリッキータイプ。小細工なしのパワー派が最も嫌うタイプだ。いくら力があっても、当たらなければ意味はない。加えて厄介なのが、相手の剣戟から発生する光刃。白光の、カッターのように飛び交うそれは、遠距離から大佐を正確に狙ってくる。それが、主の元へ近づけさせることを許さない。そして――― 「むおっ!!」 ついに、致命的な一撃がゴードン大佐の柔らかい皮膚を抉った。 「大佐!!」 脇腹を染める朱が、押さえる掌の隙間からあふれて滴る。僕は大佐を抱えようと駆け寄るが、すぐに血に彩られた切っ先が僕の行く手を遮った。感情を押し殺したような仮面の姿が、物を言わせぬ威圧感を放つ。 「くそ…」 自分の無力さを許せず、つい悪態づく。僕はミュータントじゃない。大佐や熊坂教官のように強くもない。だから、目の前の刃と戦うことも出来ない。それに、仮にここを突破できたとしても、ゴードン大佐があの傷じゃ、コンスタンティノープルは動かせないだろう。何も出来なかった、その結果がこれだ。皆戦ってるのに… ―――僕は、何もできないのか。 「できることは――――――ある!」 その声が響いたのは、喉元の刃が閃く直後だった。月下に影を落とし現れた声の主は、今の時代には見慣れないローヴを全身に纏っていた。更には素顔を隠すサングラス。仮面の剣士と僕との間に割って入ったその姿は、一見すると滑稽であまりに唐突な謎に包まれている。しかし、僕はすぐにその正体がわかった。――――――手に握られた魔断剣が、月光に反射して輝いた。 「心技を積んだ……お前に、勝つために」 仮面の下の瞳が、くすりと笑った気がした。好敵手の再会に。生きていたことが、さも当然のように。 「松本さん……」 「走れ…ここは俺が止める」 松本が霞の構えを取る。前とは違う構えだ。そして、交差する刀の甲高い音に蹴られるように、僕は走り出した。しかし、コンスタンへと続く扉とは別の方向へ。赤い池の中心で蹲る、ゴードン大佐の元へ。 「大佐!しっかりしてください!」 抱え起こすが、大佐の顔は人間の色とは思えないほど明らかに蒼白になっていた。…このままじゃいけない。すぐに医務室へ… だが、大佐は僕に気づくとすぐにその体を突き放した。 「…オレのことはいい」 「し、しかし……!」 「常に優先順位を見間違うな……それが艦長……指揮するものの務めだ…」 「何言ってるんです!あの戦艦(ふね)の艦長は…大佐です…!」 そう、コンスタンや轟天号のような巨大戦艦はある程度の階級でなければその指揮権はない。そして、二等空尉である僕にその権限はなかった。 「河原田……皆が、必死になって頑張っている…。それぞれが、それぞれの『できること』をするために……。……お前も、できることを、やれ……」 乱れた呼吸の中で、大佐は僕に拳を突き立てた。握られているのは、彼の愛刀。彼の…指揮官たる証。 「これが、お前の今、『できること』だ…!」 「ゴードン大佐…」 「必ずやり遂げろ……!河原田『一等空尉』」 気がついた時、僕はコンスタンのコックピットに飛び込んでいた。 「ゴードン大佐は!?」 パイロットの一人が慌しい様子で問う。しかし、僕はそれを無視して艦長席に身を滑らせる。そして、託された刀を突き出し叫んだ。 「これより、僕がこの艦の指揮を執ります!」 一斉に計器が正常値を示し、天井のハッチが重々しい音を立ててゆっくりと開く。エンジンの振動が艦長席にもはっきりと伝わってくる。これが、いつも大佐が感じていたものか。操縦席とはまた違う感覚の振動、いつもとは違う仲間との位置関係。いつもとは違う―――プレッシャー。 本当に僕なんかが、ココに座っていていいのか。優柔不断な僕が、人を動かすことなんてできるんだろうか。僕の言葉を待つパイロット達の視線が突き刺さってくる。さっきまでの自信が一気に喪失していく。やはり、大佐のような人望もない僕なんかじゃ…… 「あなただから―――」 「『できること』をやれ……」 ふと、言葉が浮かんできた。 ゴードン大佐……自分の身を犠牲にしてまで、大佐は僕に『できること』を教え、全てを託してくれた。それは、彼が僕を『信頼』してくれたから。 霧島さん………あの時のこともきっと、『信頼』だからだったと、僕は信じています。 だから、僕は――――――その『信頼』に応えるために、『できること』をする!! 「コンスタンティノープル、発進!!」 轟音を立て、ブースターが火を噴く。ついに、全員の希望を乗せた戦艦がその重い腰をあげた。星の散りばめられた夜空に、銀の機体が誇らしげに輝く。そしてそれは、混乱極まる朱の戦場へと前進していった。 「…………ふぅ」 我に返り、ついため息をつく。重責に潰されそうだった体から、どっと力が抜ける。我ながら、未熟だと思う。戦いはまだ始まってもいないというのに、もうこれだと自嘲的な笑みをこぼした。 改めて、気を引き締める。 やり遂げなければならない。それが、信頼してくれたゴードン大佐への――― しかし、その時だった。ふと、こめかみに違和感を覚える。何か固くて………冷たいものが、押し付けられる。 「……え…………?」 一瞬、理解ができなかった。思わぬ形で叶った願いと 「きりし、ま…さん………?」 信じられないという、想い。 こめかみに当てられた冷たいもの――――――押し黙ったままの拳銃を握り、霧島麗華は鋭い視線を僕へと突き刺した。 十九話へ戻る 一覧へ戻る 後編へ
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【作品名】MOTHER2 【ジャンル】RPG 【備考】戦闘範囲は、転がりながら攻撃してくるおもいこみストーンと殴り合える程度はある 5~60メートルぐらいか PSIは、上記戦闘範囲内なら問題なく命中する射程 「Xファイルの科学」という本によると、ゴキブリは人に踏み潰されそうになると空気の乱れを感じ取り0.03秒で 逃避行動に移るという 【先鋒】ブンブーン 【次鋒】おもいこみストーン 【中堅】クラーケン 【副将】プー 【大将】ネス 【名前】ブンブーン 【属性】カブト虫 【大きさ】カブト虫並み 【攻撃力】小学生のバット攻撃より強い体当たり攻撃 【防御力】クラーケンを一撃で倒せる攻撃を何発くらっても戦闘続行可能 【素早さ】カラスより速い戦闘、反応速度、移動はカブト虫並み 【名前】おもいこみストーン 【属性】岩 【大きさ】40メートルぐらい 【攻撃力】大きさ相応の押しつぶし攻撃 【防御力】大きさ相応の岩 【素早さ】転がる速度は大きさ相応、反応はゴキブリより上 【名前】クラーケン 【属性】海竜 【大きさ】50メートルほどの海蛇 【攻撃力】大きさ相応の海蛇 5メートルはある牙を二本生やしている 【防御力】頑丈さはおもいこみストーンより上 ネスのスマッシュヒットに一度だけ耐える 【素早さ】大きさ相応の海蛇 【名前】プー 【属性】超能力者 【大きさ】小学生並み 【攻撃力】おもいこみストーンを2回殴って倒せる スマッシュヒット(会心の一撃)なら一撃 【防御力】クラーケンの直接攻撃ぐらいなら大したダメージにならない おもいこみストーンの押しつぶし攻撃に5回耐える 催眠術に対する抵抗力あり フランクリンバッジ:5メートルほどの木の怪物を一撃で倒す雷を反射する 【素早さ】戦闘速度はおもいこみストーンより上 反応速度はゴキブリより上 【特殊能力】PP(サイコポイント)を消費して以下のPSIを発動可能 PP最大値は480 PKスターストームΩ:戦闘範囲内の敵全てすべてを攻撃するPSI 威力は最大でスマッシュヒット並み 最小で通常攻撃並み PPを42消費 ライフアップγ:体力を全回復するPSI PPを13消費 【長所】攻防 【短所】素早さ 【名前】ネス 【属性】超能力者 【大きさ】小学生並み 【攻撃力】おもいこみストーンをバットで2回殴って倒せる スマッシュヒット(会心の一撃)なら一撃 【防御力】クラーケンの直接攻撃ぐらいなら大したダメージにならない おもいこみストーンの押しつぶし攻撃に5回耐える 催眠術に対する抵抗力あり フランクリンバッジ:5メートルほどの木の怪物を一撃で倒す雷を反射する 【素早さ】戦闘速度はおもいこみストーンより上 反応速度はゴキブリより上 【特殊能力】PP(サイコポイント)を消費して以下のPSIを発動可能 PP最大値は660 PKキアイΩ:戦闘範囲内の敵全てすべてを攻撃するPSI 威力は最大でスマッシュヒット並み 最小で通常攻撃並み PPを98消費 PKフラッシュΩ:戦闘範囲内の敵全てすべてを眩しい光で攻撃 敵は涙がとまらなくなったり混乱したりする 戦意喪失することもある PPを32消費 ライフアップγ:体力を全回復するPSI PPを13消費 パラライシスΩ:戦闘範囲内の敵全てを麻痺させるPSI PPを24消費 催眠術Ω:戦闘範囲内の敵全てを眠らせるPSI PPを18消費 【長所】攻防 【短所】素早さ 参戦 vol.66 50-51
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よし、一撃殺虫ホイホイさんはコナミだ。 ネットで確認した。間違いない。 コレで安心。さあ始めよう。 一撃殺虫マヤアさん 高校教師、斎藤浅葱のマンションにはアレが出る。 あえてココでその名を上げることもあるまい。 大抵の人は、タイトルで想像ついてると思うし…。 断っておくが、浅葱の部屋が汚い訳ではない。 …って言うか、むしろ何も無いし。 神姫以外には特に趣味も無い浅葱の部屋は、オールオアナッシングを地で行っている。 時計、カップ、花瓶など幾つか高価なものがある以外には、何も無いのだ。 しかし、何が無くてもアレは出るのである。 某先進国の細菌研究所にある、気密室にすら侵入する連中だ。 一般レベルのセキュリティしかないマンションでは言わずもがな。 奴らの侵入は決して阻めない。 流石の浅葱もアレは苦手だったりする。 いくら音速の拳を持っていても、浅葱だって女の子だ。 …女の、子? …かな? ………。 いくら音速の拳を持っていても、浅葱だって女だ。 アレは人並みに苦手だったりする。 だって殴るに殴れないし。って言うか殴りたくない。 そんな訳で夏場になると、浅葱もアレへの対策としてゴキブリホイホイを購入し、設置するのだった。 八月某日。 お盆も過ぎたある日。 浅葱が帰ってくると、何時も出迎えに来る奴の姿が無い。 …悪い予感がした。 こういうときのパターンは2つ。 何かやらかして隠れているか。 さもなくば、現在進行形で何かやらかしている真っ最中か、だ。 「ふぅ…。マヤア、出てらっしゃい。マヤア?」 「あ、浅葱ぃ~っ。た~す~け~て~ぇ」 「…? マヤア?」 小さな声は部屋の隅から聞こえてきた。 タンスと、机の間の僅かな空間。 そこにマヤアがいた。 ―――ゴキブリホイホイに頭を突っ込んで。 「…………」 「あ~さ~ぎぃ~」 じたばたもがくマヤア。 「………ふぅ。いつかはこんな日が来ると、なんとなく予想はしていました。…しかし、来たら来たでムカつきますわね」 「うわぁ~ん。とにかく助けろ~」 「お断りします。一晩そこで反省なさるとよろしいですわ」 「違~が~う~の~。コレには深~い、訳がぁ!!」 「聞くだけ聞きましょう?」 机の脇にしゃがみこんでもがくマヤアのお尻を眺める浅葱。 「今日はお部屋の中を探検したさ」 「ふむふむ」 「そして最後にココに来たわけよ」 「なるほど」 「そしてらコレを見つけたさ」 「それで?」 「見てたら何か入りたくなった」 「同情の余地無しですわね」 一言で斬って捨てる浅葱。 「ちょ、ちょっと待てぇ~。普通入りたくなるものだって。いやホント!!」 「わたくしはなりませんわね」 「ネコはなる~っ!!」 「知ったことではありませんわ。一晩そこで反省なさい。そして一週間ほど近寄らないで頂けますかしら?」 「うわ~ん。浅葱が鬼だ~ぁ!! 悪魔だ、この人でなしぃ!!」 「明後日の朝までそうしていらっしゃい」 刑罰を24時間追加して浅葱はそこを離れた。 さあ、お風呂にでも入って疲れを洗い流そう。 ………疲れの内の9割は、帰って来てからの物の様な気もするけれど………。 コレは本来そこで終わる話。 しかし、マヤアは復讐を忘れない神姫だった。 ―――以下、ゴキブリが嫌いな人に精神的な苦痛を与える恐れのある文章がある可能性を否定できません。 それでもよい方はお進みください。 ―――さて、マヤアは考えた。 アレが出るから、浅葱はゴキブリホイホイを設置するのだ。 そして、ゴキブリホイホイが設置されていると、ネコはどうしても入りたくなる。 ようするに、ゴキブリホイホイが無ければ良いのだ。 「うむむ、我ながら頭がよいにゃ~。ネコ賢い♪」 そうと決まれば早速、部屋中4箇所のゴキブリホイホイを撤去するのだ!! 頭を突っ込みたくなる誘惑に耐え、マヤアはゴキブリホイホイを集め終えた。 「後はコレを………。はっ!?」 脳裏に浮かぶ浅葱の声。 (良いですわねマヤア? 次に窓から物を捨てたら………。―――壊します) アレは本気だ。 戦士のカンがそう告げる。 言い付けは守らなければならない。 「…しかし如何した物かにゃ?」 捨ててはダメだが、目に付くところにあると誘惑に耐え切れまい。 実際、今もちょっとヤバイ。 「………はっ!? ついふらふらと………」 気づけばその入り口に頭を突っ込みかけていた。 「いかんいかん。こんにゃ危険物早く処理しなければ!!」 誘惑を断ち切り、考えをめぐらせるマヤア。 ………。 ………。 ………。 「―――キター!!」 グッアイデアが思いついた。 これぞ正に策士の策。 ネコ天才!! 我ながら末恐ろしいですよ? 「要するに、捨てないでも無くなればいいんだわ」 燃やす? ノンノン。前にそれやって怒られました。 磔デコピン108回の刑は、非常に痛かったので学習済みです。 絨毯の上で焚き火はしない。 ネコは賢いのです。 それより、もっと良い手があります。 「隠しちゃえばオールオーケー」 そうです。そうすればあたしから見えなくなる上に、浅葱にも処分した事がばれない究極の一手!! 更にネコ凄い事に隠し場所も同時に思いついたりしたさ。 浅葱は年に一度、ホウジとか言うのに行くときだけ使うハンドバックがある。 ホウジには、ついこの間行ったばかりだからあと一年は使わない。 マヤアは集めたゴキブリホイホイを法事用ハンドバッグに仕舞いこんだ。 「コレで安心。もうバレない」 ………。 ………。 ………。 果たして、本当にそうかな? ソレに気づいたのは、マヤアの鋭敏な感覚器をもってしても奇跡といえた。 天が言っている。 マヤア。頑張りなさい、と。 「………奴を見つけてしまったにゃ」 視線の先にアレが居た。 別段マヤアはアレに恐怖を感じない。 だがしかし、浅葱は恐い。 そして、アレが浅葱に見つかると、浅葱はゴキブリホイホイの効果を疑問に思い確めようとするかも知れない。 そしたらバレる。 マヤアが、それを処分してしまった事がバレてしまう!! 浅葱は怒るだろう。 つまり。 「アレを生かして置く訳には行かないと言う事にゃのね?」 ああ、戦士の宿命か。 マヤアは戦わねばならない様だ。 ミミズだって、オケラだって、アメンボだって。 みんなみんな生きているんだ友達なんだ。 「でもアレは例外にゃ!!」 多分、地球上で一番殺しても良い生き物だと思うし。 「という訳で、Di~e(死ね~)!!」 愛銃カロッテP12を抜いて発砲するまで0.3秒!! 流石はマヤア。次元〇介とかと決闘できちゃう早撃ちだ!! しかし、アレはそれを避す!! 「馬鹿な!?」 だが、逃す訳には行かない。 何しろ命がかかっている!! 「でっとおあらいぶ!! 生き残るのはどちらか一方なのよ!!」 そして、マヤアは負けられない!! 「くたばれ~っ!!」 発砲、発砲、発砲!! しかし、アレは人類の常識の上を行く。 ゆえに人と分かり合う事は無いのだろう。 アレは。 その翅(はね)を拡げて、…飛び上がった。 「逃すかー!!」 ダッシュでタンスと机の隙間に入り、両側の壁を交互に蹴って駆け上ってゆく。 アニメの『Xメン』を見たことある人は、オープニングのウルヴァリンとセイバートゥースのアクションを思い出してほしい。 左右にそびえるビルの壁を交互に蹴って、夜空へと駆け上ってゆく戦士と戦士。 そんな情景がマヤアに重なった。 今、マヤアはヒーローだった。 「当たれー!!」 タンスの上に出たマヤアは、何処かのMSパイロットのように叫びながらP12を連射!! 如何でも良いがご近所迷惑甚だしい。 しかし、必殺の銃弾はアレの翅を掠めただけだった。 「コレを避すか!? コヤツ想像以上に出来る!!」 叫び射線を確保するために移動。 邪魔なガレの花瓶(30万円)を蹴り落とし、机の上に着地したアレ目掛けてライダーキック!! カササササッ!! アレは素早く移動し、置時計の裏に隠れた!! 「ちゃ~んす!!」 マヤアは、今時EVAのアスカ見たいな悪人面でP12を連射し、障害物ごとアレを撃ち抜こうとする。 …いや、逆にタイムリーなのか? 如何でも良い事に行を使っている内に、アレはカササササッと穴だらけになったジャガールクルトの置時計(時価85万円)の影から遁走。 インテリアとして飾られている絵皿に這い上がる。 「こうなりゃ奥の手だ!!」 最早マヤアの思考は戦闘モード!! サッと背中にやった手で、リボルビンググレネードを取り出す!! ―――いや、そんなモン何処に隠し持っていた? そんな突込みを入れるものはこの場に居ない。 「往生せいや~!!」 気合一閃!! 発射されたグレネード弾が、ウエッジウッドの100品限定絵皿(時価100万円)諸共、アレをこの世から消滅させた。 マヤアは勝ったのだ!! 「ネコ、最強!!」 胸張ってVサイン!! 新たなる英雄の誕生した瞬間だった。 「………昨日の対応は、我ながら大人気なかったですね」 そう呟いて、浅葱は手にしたビニール袋を見た。 「まあ、今日ぐらいはあの子の好きなケーキ等でご機嫌を取るのも良いでしょう………」 甘い物好きのマヤアが、全身で喜ぶ姿が目に浮かぶ。 そうだ、あの子は長年連れ添ったパートナーじゃないか。 ある意味この世で最も近しい相手なのだ。 「ま、仲直りは早いほうが良いでしょう。あの子は笑っている顔が一番ですものね………」 そうして。 浅葱は。 自分の部屋の、鍵を………。 ―――開けた。 おしまえ 二段オチ 翌年のお盆前日。 「んぎょえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!!!!」 法事用のハンドバッグの中で蠢く、アレの幼虫の群れを見た浅葱の悲鳴がマンション中に響き渡ったと言う。 こんどこそおしまえ
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フイガンワン(僖康王) キコウオウの別名。
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249 :名無したんはエロカワイイ:2007/05/19(土) 19 37 21 ID roPy/LDJ スタン「なあ、ロニ。デッキブラシで床磨きしようと思うんだが、手伝ってくれないか?孤児院も綺麗にしなきゃならないし。」 ロニ「ええ!?俺ですか?カイルはどうしたんです?」 スタン「『俺は皿洗い手伝う。ロニにはデッキブラシで掃除するのにぴったりの奥義があるから』って俺に言ってたぞ。」 ロニ「そんな奥義、俺持ってたっけ……?まあ、いいや、手伝わせてもらいます。」 スタン「ふふふーん……んで、さっきの話だけど、カイルはロニが河童爆走撃って奥義……」 ロニ「割破爆走撃のことですか?」 スタン「そうそう、それ!なあ、試してみてくれよ。」 ロニ「ほんとはブラシがけの技じゃないんですけど……んじゃ、やってみましょ。割破爆走撃!」 スタン「おおおおお、通った後が艶やかになってる……ってゴキブリ!」 ロニ「貴様を屠る、この俺の一撃ぃ!クリティカルブレードォ!」 スタン「おお、ゴキブリが真っ二つに!デッキブラシでそんなことが出来るなんて!」 ロニ「スタンさん、そこ感動するとこですか……?」
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【作品名】サムライガン ED 【曲名】嘉陽愛子 【歌手】いえないコトバ 【価格】視聴のみ可 □■iTMS■□
https://w.atwiki.jp/gokipedia/pages/77.html
名前 コメント すべてのコメントを見る 創価学会からも大石寺からも離れて……お金はたくさん貯まるし、仕事はどんどんうまく行くし、良いことしかない。 本当に日蓮正宗・大石寺や創価学会、また顕正会みたいな宗教団体から離れて本当によかったです。 みんなどんどん大石寺系教団から離れましょう。いればいるほど損です。 -- (創価脱会者感想) 2021-05-20 17 45 35 創価対話ブログ https //signifie.wordpress.com/ -- (名無しさん) 2021-04-05 06 05 45 最近じゃ任天堂信者を批判することしか出来なくなっている模様。 -- (名無しさん) 2020-08-21 18 25 39 https //twitter.com/WEsunny8080/status/448781450838425600 これ煽りに使えそう -- (名無しさん) 2020-05-31 21 23 35 ↓ ここを本wikiとして再利用すればいいだけなんで、オイラは余り気にしなかったり。 -- (名無しさん) 2018-07-03 22 04 13 移転先凍結されちゃったな… -- (名無しさん) 2017-10-30 20 47 22 29歳だけど付き合える  ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ /shosi\ | ノ-O-O-| (6 . ) e ( .) ノ `‐-=-‐ | ・ ハ ・ .| | || )| (_| r ノ_)=|三ラ ヽ |/ __ノ; ...... ps4で小学生が配信中 2 [転載禁止](c)2ch.net http //wktk.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1417271288/ これは永久保存するべき -- (名無しさん) 2015-05-27 16 20 57 「真の仲間」騒動をここに書こうと思ったんだけどなんかブロックされたンゴ…。 -- (名無しさん) 2015-02-09 15 23 48 しょうもうないカスサイト。 お前らの想定してるゴキブリって、ほとんど自分の事じゃん。 似たもの同士、勝手に殺しあってろよ。 -- (名無しさん) 2015-02-01 13 08 39 今のままだとメニュー編集出来んのだけど どうにかならんのか 管理人生きてるなら何か言ってくれ -- (名無しさん) 2014-04-14 03 01 22 移転のお知らせ http //www60.atwiki.jp/nextgokipedia/ -- (名無しさん) 2014-04-11 21 52 33 13賢人の画像w http //cdn45.atwikiimg.com/gokipedia/?cmd=upload act=open page=記号・数字 file=image.jpg -- (名無しさん) 2014-04-06 14 07 30 「裏切りサードリスト」を作成 http //www45.atwiki.jp/gokipedia/pages/89.html -- (名無しさん) 2014-03-24 17 16 18 ちょwww「ゴキペディア」で検索したら2番目にウィキペディアの「ゴキブリ」が出てきたんですけどwww。 有名になりすぎじゃね? -- (名無しさん) 2014-03-19 06 23 50 追記 ソニーの項目の、が抜けていました。 -- (名無しさん) 2014-02-27 00 56 14 星日通信機製作所のソースが2chの書き込みしかヒットしないので不確かな情報故に信憑性に欠けると思います。 -- (名無しさん) 2014-02-27 00 55 08 「し」にじわ売れは水増しという新理論も追加で -- (名無しさん) 2013-12-11 21 13 57 9月4日に「に」の編集の際に「にんしんゲーム天国」の項目が消滅してしまったので、お手数ですが復帰願います。 -- (名無しさん) 2013-09-04 19 12 18 4月9日22 00前に「に」を編集した方、私の編集と競合してしまいました。 一応意を汲んでマージしたつもりですが必要ならご確認を。 -- (名無しさん) 2013-04-09 22 00 41 「ふ」が荒らされてませんか? -- (名無しさん) 2013-04-09 18 25 29 4月8日の履歴分はなんか荒らしがやってないか? -- (名無しさん) 2013-04-08 23 30 07 Trials HD発売したときに生まれた マルチプレーしたけど糞過ぎ 進路妨害してくるカスが多くてまともに走れないよ まあ、ど下手糞が多いから1位取るのは簡単だけどね これが満点ってそんなサイトは金貰ってると思った方がいい 4点くらいだよ というコピペがなかった、だれか追加して。 -- (名無しさん) 2012-08-02 08 41 29 え?(^o^≡^o^)モンハンVITAまじすか?まじ画像すか? Fとの合成とかでなく?ってかFともちょっと違う様な?えええええ?VITA買うわ。 https //twitter.com/tamakichi384/status/228754325202169856 @i_sys_tem もうwwwwwやばいwwwwwwwwww 3Gで萎えてたモノがふるおっきしたwwwwwwwwwwww https //twitter.com/tamakichi384/status/228754618853781504 ええええええ、これまじだったらもうお漏らしどころじゃないよおおおおおおお (^o^≡^o^)ぴゃおおおおおおおおおおおおお https //twitter.com/tamakichi384/status/228754941546725376 -- (名無しさん) 2012-07-30 23 00 55 容量細かく削って「し」に「ジャギジャギだし~」入れようとしたけどやっぱ無理だったので、「Crysis 2」にリンク貼りました。迷惑掛けてすみません。 -- (名無しさん) 2012-07-30 19 37 43 ( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚!( °∀°)○彡º妊豚!妊豚! -- (あ) 2012-07-24 19 28 22 「き」のページに旧世代指数をお願いします。 48 名前:名無しさん必死だな 投稿日:2012/07/12(木) 08 50 04.06 ID uRjRXt16i 44 なかなか計算が難しいんだよ 単純に考えれば、 3/4がDSとしての販売だとすれば 純粋な3DSとしてみた場合 = 3DS - (3DS x 旧世代指数0.75) これで各週を再計算してみ 独自の単位らしいけどわけがわからないよ。 -- (名無しさん) 2012-07-24 18 50 26 その伝説のコピペだけど、ページの容量の都合で俺が「く」の「Crysis 2」の項に勝手に移動したんだが、やっぱりまずかった? -- (名無しさん) 2012-07-18 09 51 02 ジャギジャギだしKZ3に比べれば~ の伝説のコピペが何者かによって消されてる 何者かは普通にバレてるがw誰かもう一回追加してくれ -- (名無しさん) 2012-07-17 22 24 41 休みだったからつい徹夜で読破してしまった… 超理論を目の当たりにしまくって脳が心配になってきたわ -- (名無しさん) 2012-06-28 06 46 39 PSWの住人は馬鹿ばかりだが、笑いを提供してくれる貴重な存在だな -- (名無しさん) 2012-05-04 07 46 02 任天堂:十字ボタンはウチの特許ですよ?特許料払ってよ ソニー:ウリのは十字ボタンふうの方向キーニダ!真ん中使わないニダ! 任天堂:LRボタン付けてみました ソニー:ウリも付けるニダ!しかも2個ニダ! 任天堂:アナログスティック付けてみました ソニー:ウリも付けるニダ!しかも2個ニダ! 任天堂:振動機能付けてみました ソニー:ウリも付けるニダ!しかもデュアルニダ! Immersion:付けるのはいいけど、特許料払ってよ ソニー:振動機能はウリジナルるニダ! MS:センターボタンが便利です ソニー:もちろん付けたニダ! 任天堂:モーションセンサ付けてみました ソニー:ウリも付けるニダ! 任天堂:チャンネルも付けてみました ソニー:ウリも付ける予定ニダ! 任天堂:VCで過去のゲームをプレイできます ソニー:ウリも付けるニダ!セガの許可とかどうでもいいニダ! セガ:それは全くないですね(笑) 任天堂:タッチパネル付けてみました ソニー:ウリも付けるニダ!背面タッチパッドも付けたニダ! -- (名無しさん) 2012-04-22 18 57 15 「ふ」のページに「ブリ虫」追加お願いします 文章は「元ネタはファイナルファンタジーIXから。 最近はゴキブリのことをこう呼ぶ人がいる。 ちなみにゴキブリ(信者)と違ってブリ虫(FFIX)は意 外とかわいい外見である。」 でお願いします。 -- (名無しさん) 2012-04-19 01 43 37 誤字失礼。文章は「主にネガキャンスレなどでゴキブリが書き込むレス。 実際はゴキブリが大量に煽りなどのレスをしてるので結構スレが伸びている。 そして彼らのレスはJin豚やはちまこと清水鉄平が記事に載せたりする。 ちなみにゴキブリに都合の悪いスレやレスは記事に載らない。」でお願いします。 -- (名無しさん) 2012-04-11 13 46 09 追加自他は簡単に出来ますが、 文章はどんなふうにすればいいですか? 該当スレを見たことがなかったので -- (名無しさん) 2012-04-10 21 38 14 「ふ」のページに「豚に都合の悪いスレは伸びない」を追加を追加できないかな 毎回捏造スレでこのレスをするブリ虫がいるもんで -- (名無しさん) 2012-04-10 19 06 35 ステルスマーケティングの項目にあるAA、 改変と画像化してもいいでしょうか? ステマについてのbotの画像に使いたいのですが -- (名無しさん) 2012-03-21 07 18 41 今気づいたんですが、 3月4日になった時点でゴキペ1周年になってたんですね。 遅れましたがおめでとうございます。 -- (名無しさん) 2012-03-07 06 00 55 逝ってよし(*´ω`)☆ http //www.64n.co/ -- (age) 2012-01-09 02 22 35 ま○こ不動産の画像リンク切れですよー pya当たりに差し替えては? -- (名無しさん) 2012-01-02 10 25 56 こういうのは初めて見たが、記述が結構主観的なのね。 なんか物言いがすごく一方的になってる用語説明がちらほら多いなと思った 。 こういうもんなのかね。(あほだな、と同意できる部分も多いけど) -- (名無しさん) 2011-12-11 14 37 52 「あ」のページのレス引用を修正してみた ちょっと見やすくなった・・・と思う 見づらかったら戻してください -- (名無しさん) 2011-10-28 00 25 04 うpできる項目増えとるwwwwwwwww ワロタwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2011-10-15 22 19 37 「チカニシリスト」は「チカニシぺディア」でやればいいんじゃない? スレ・他サイトにリンクがありますよ^^ -- (名無しさん) 2011-08-13 17 57 46 左の欄(項目?)に「チカニシリスト」というのを作って欲しいです。 連中がどれだけ全方面に嫌がらせしてたのか記録していきたいんで -- (aa) 2011-08-13 08 46 42 チカニシ撲滅隊長さんw かどかわをかくかわと呼ばないでくださいよ^^;w -- (名無しさん) 2011-08-05 01 24 59 jin産ゴキブリも追加して -- (あ) 2011-07-31 17 01 34 個人的には「ゴキブリの言動をまとめる」Wikiなのでこのままでもよいかと。 破棄したらしたで揚げ足とられると思います。 -- (管理人) 2011-07-30 11 47 08 赤字の項目を破棄してください この項目を基にはちまやゴキブリに煽られて辛い -- (名無しさん) 2011-07-30 10 04 51 直しましたよー。 -- (aa) 2011-07-30 06 57 15 「記号・数字」の項目を開くと、「すべてはチカニシの妄想」と表示されるので、対処お願いします。 -- (名無しさん) 2011-07-30 01 15 34 ここにコメしたその日に四捨五入とか、隊長マジパネェッス! -- (名無しさん) 2011-07-29 21 18 25 なぁまじで時価総額の項目消したほうが良くないか? -- (名無しさん) 2011-07-29 19 52 48 さすがにこんなwikiまで立てて必死すぎじゃない?^^;w 馬鹿さらすだけだからやめればいいのにwww -- (チカニシ撲滅隊長) 2011-07-29 03 48 41 「か」の「かなりの確率」の項目と「こ」の「ゴキウド」の項目で 218.219.125.156のお客さんが1週間近くチクチクと変なコト書いてるみたいです。 管理人さん、対応お願いできますか -- (aa) 2011-07-25 19 40 25 管理人さん、異人伝の追加乙です。 -- (名無しさん) 2011-07-22 20 39 12 はいスイッチ入りましたー -- (名無しさん) 2011-07-21 00 12 06 PS3への移植は決定ですし、クレクレがみのってよかったね!な感じでひとつw 吐き気ってのはどーかと -- (管理人) 2011-07-20 13 28 48 アイマス2の項目消してください 吐き気がします -- (名無しさん) 2011-07-20 12 59 10 ここ最近、ゴキブリやソニーの犬企業による捏造や他社叩きがさらに酷くなってるな 元から体裁なんて関係ないとはいえ、そんなになりふり構ってられないほど余裕がないのだろうか -- (名無しさん) 2011-07-19 21 49 37 PSP版シュタゲデマッター旧公式(非公式発言し一旦逃亡→復活)で角ソ連のFUDがまた一つ明らかに・・・ 角川の中の人(ゴキブリ)の発言はgokipeに追加されるのかしらん? -- (名無しさん) 2011-07-09 16 36 45 時価総額の項目消したほうが良くないか? -- (名無しさん) 2011-07-01 23 53 23 新スレです http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1309183466/ -- (名無しさん) 2011-06-28 06 18 45 管理人さん乙 -- (名無しさん) 2011-06-21 00 31 27 英字で始まる項目の所属ページがまちまち(「PSN」が「ふ」で「PSN会員」が「ひ」など)なので、「英字」ページを作った方がいいと思う -- (名無しさん) 2011-06-20 18 33 31 http //megalodon.jp/2011-0620-0011-23/www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A1NTZ84PWHU9UY/ref=cm_pdp_rev_all?ie=UTF8 sort_by=MostRecentReview -- (名無しさん) 2011-06-20 00 16 23 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/ghard/1307263947/ -- (名無しさん) 2011-06-09 22 28 02 荒らし避けとしてPSW百科事典★18に名を変えてます。 探してみてください。 -- (aa) 2011-06-09 22 23 32 前にも同じ質問があったようですが、次スレは立たなかったのでしょうか? -- (名無しさん) 2011-06-09 20 58 06 vitaって名前からして滑ってるな 名前で爆死決定してるハードってwwwww -- (名無しさん) 2011-06-09 20 48 09 ごめんなさい、私の勘違いでした -- (名無しさん) 2011-06-09 08 37 11 すいません、前見たときにはあったはずのE3 の項目がないんですけど… -- (名無しさん) 2011-06-09 08 29 01 各陣営から次世代ハードが発表されたが、ゴキペディアにはどう影響するか -- (名無しさん) 2011-06-08 21 22 32 次スレ立ってねーの? -- (名無しさん) 2011-06-08 17 09 19 3DSから記念カキコ -- (名無しさん) 2011-06-07 14 49 14 ファントムダストの項目修正しました。 指摘ありがとうございます。 -- (名無しさん) 2011-05-29 23 18 43 ファントムダストは実際に存在するぞ。 無印の箱で出てた佳作。 -- (名無しさん) 2011-05-29 15 33 41 更新が沈静化したか ゴキペディアは辞書として完成したな -- (名無しさん) 2011-05-26 05 08 53 そういえばamazonレビューで熱暴走してる ゴキちゃんまだいるなwww -- (名無しさん) 2011-05-20 11 36 40 ゴキちゃん、経産省に突撃の段 -- (名無しさん) 2011-05-17 18 02 07 個人情報流出事件が起きた後に PSN→革新ポイント30000000 というのを見ると目尻から熱いものがこぼれてきます -- (名無しさん) 2011-05-05 09 48 15 ソニーのお漏らし記事書いたら、ますます気持ち悪くなっちゃうよぉ! -- (名無しさん) 2011-05-03 20 22 36 気持ち悪いってよ。ゴキブリさん。 -- (名無しさん) 2011-05-03 18 32 27 初めて見ましたが、びっくりするくらい 気持わるいサイトですね。 -- (名無しさん) 2011-05-03 06 41 47 ソニー、そんな対応で大丈夫か・・・? -- (名無しさん) 2011-05-02 16 37 42 ちなみに発言内容はこんなのです。 102 :名無しさん必死だな:2011/04/30(土) 19 17 36.18 ID HaTfHQdk0 100 ICPOは漫画の中だけに存在する機関、実在しません これだからひきこもりのオタニートは これを見たとき唖然としてしまいましたw -- (とおりすがり) 2011-05-01 00 56 29 ICPOを架空の組織だと言ったゴキブリが現れましたw 編集者の方大至急ゴキブリ用語集に追加願います。 -- (とおりすがり) 2011-05-01 00 54 40 捏造ブログは、今回の事件の話題そらしに必死なようですw -- (名無しさん) 2011-04-28 16 17 43 ソニーが被害者…だと… 欠陥システムを放置したソニーの責任だろ -- (名無しさん) 2011-04-28 15 23 13 これがゴキだ。 名無しさん必死だな:2011/04/27(水) 13 28 16.21 ID PNFiPe8JO いたずらに大騒ぎしてる工作員がそこかしこに居るな そもそも今回ソニーは被害者 応援するとか同情するのが道理、日本人の美徳ってもんだろう -- (名無しさん) 2011-04-28 11 34 11 ゲハ戦争の範疇を超えた大騒動・・・胸が熱くなるな -- (名無しさん) 2011-04-28 00 25 39 マジかよゴキブリ息してないw -- (名無しさん) 2011-04-27 18 16 40 今回のネットワーク障害で、ゴキがどう行動するのか、それともタヒぬか? -- (名無しさん) 2011-04-27 17 14 28 7700万人分の個人情報が流出・・・ゴクリ -- (名無しさん) 2011-04-27 09 47 05 マジで世界中のPS3ユーザー氏んでくれねーかな -- (名無しさん) 2011-04-26 21 11 15 平然と嘘をついたり突然発狂したり犯罪に走ったり さらに起源を主張したりする所までそっくり -- (名無しさん) 2011-04-26 09 10 29 PSNには「リロンチ」があるらしい -- (名無しさん) 2011-04-25 22 11 33 PSN死亡でゴキブ李のイライラが最高潮に達していますね -- (名無しさん) 2011-04-24 22 37 14 最近出てきた「神羅」って奴は何者だ? 充分ここに載れる逸材だと思うが -- (名無しさん) 2011-04-24 03 31 59 ガイドラインが実際にあったものなのはわかるが、当てはまりすぎでワロタ -- (名無しさん) 2011-04-24 03 03 18 例の「ゲハゲー」について加筆してみました。忍法帖とかなんとかで本スレには参加できないのですが・・・ -- (名無しさん) 2011-04-18 00 58 02
https://w.atwiki.jp/shinanirowa/pages/125.html
暗く狭いのが (登場人物) 面堂終太郎、葛城ミサト、伊藤誠 「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」 真夜中の樹海にて、大きな声が響き渡る。 面堂終太郎という男がいる。 196*年*月*日に誕生したその男は、強大な財力と政治力、軍事力を持つ面堂財閥の跡取り息子であった。 金持ちのボンボン息子と言えば小デブで甘やかされ切った愚男と我々は邪推しがちであるが、面堂は父からの英才教育から、秀才で運動神経。おまけに容姿端麗で女子からは常にモテモテ状態だ。 まさに究極で完璧人間と評せる人間で、世の男子が欲するものすべてを持つエリートなのだ。 しかし、どんなにきれいに磨いたけん玉のボールにも必ず穴があるのと一緒で、彼にも一つ重大な欠点が存在する。 というのも。 「うっわ~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!暗いよ狭いよ怖いよおお~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!!」 面堂、彼は重度の暗所恐怖症であったのだ。 彼がワープされた先は、真っ暗な森の中の遊歩道。 精神がすっかり乱れ切った彼は、日本刀をぶん回し、大泣きしながら草木を踏み歩く。まさにきち*いと言うほかならないであろう。 こないな男なんですよ皆さん、面堂と言う奴は。 パッと見はセクシースタイルにセクシーフェイス、オバン泣かせのギャル殺しなんて感じだが、内面はビビりかつ冷徹かつ傲慢かつ天狗かつおまけに腹黒もいいとこのどうしようもないやっちゃなのだ。 そうそう、ちっこい昆虫一匹さえ触れぬ臆病さもある奴だ。まあ、情けないったらありゃしないね。 あっ、奴にはもう一つ。面堂と言う男を象徴する欠点があるのだ。 「暗いよ狭いよ怖いよ~~~~~~~~~~!暗いよせま…むっ、今の声……。近くにか弱き女性が…?今すぐ行かねばっ!」 とんでもないくらいの女好きであるのだ。 この樹海の中、どこからか響き渡るは女の声。それを嗅ぎ付けた面堂は、人が変わったかのように急に平静を取り戻した。 まるで5歳児が一瞬で成人男性になったかのような豹変ぶりである。逆再生コナンくんここにあり、とか言っちゃったりなんかして。 ともかく面堂は本能がままに、声の源流へとバカバカバカッと走って行った。 顔は真剣な面持ちだが、心の底はスケベ全開で森の中を駆け巡る…。 そんな奴が、声の主・特務機関NERV<ネルフ>の三佐“葛城ミサト”に下心むき出しでアプローチするのはもう間もなくであった。 ◇ (不可解。すべてに置いて現状把握が困難だわ…。) 葛城ミサトは、一人森の中で理解に苦しんでいた。 殺し合い<ファイナル・ウォーズ>という現況に、頭を処理できずにいたのだ。 ミサトはふと、自身の掌を見つめ呟く。 「生きて、る……………?」 殺し合いに放り込まれるまでの彼女の軌跡はこうだ。 あの時のミサトは、四人目のパイロットが乗る兵器<エヴァンゲリオン3号機>の実験に立ち会っていた。 アメリカの特務機関NERV<ネルフ>第2支部の爆発事故を経て引き取ることになった、曰く付きの人型決戦兵器──その適応実験が計画通りに進行していた、のだが。 絶対境界線を突破した直後、突如異常が発生。 3号機は狂牛病に感染したかのように暴れ動き、緊急アラートが鳴り響く中、直後に大爆発が引き起こされた。 爆風で身体を吹き飛ばされ壁に叩きつけられるミサト。そこで意識は長い暗闇で途絶えされる。 そして、次に目を覚ました時。それは、あの見知らぬ城の中でバトルロワイヤル宣言をされていた時であった。 現実味のない現状。 爆発で気を失ってから、城に連れて来られるまでの過程が不明瞭過ぎて考察することを遮断させられる。 これは悪い夢なのではないか──。唯一彼女が推察できたこと仮定はそれのみであった。 (それとも、ここはあの世…………なのかしら) ミサトは答えを求める様に、ポケットから携帯機を取り出しNERV<ネルフ>本部へ通信を試みる。 だが、待てども待てども応答には通じない。 電波が遮断されているのか。呆れ果てるようにミサトは目を瞑り、無線を持つ右手を下した。 (……殺し合い…。乗るか否か。冗談じゃないわ) 「私は帰りたい。三佐として、あの機関に。そしてシンジ君の保護者として、あのマンションに。…絶対生きて帰るんだから」 ミサトは今どこにいて、何のために殺し合いをさせられてるかも、そして、自分が生きてるのか死んでるのかさえ分からない。虚構の渦の中で漂ってる感覚である。 だが、ただ1つ『殺人ゲームなんて乗るべきではない』という事だけはハッキリと理解している。 それは、首輪の脅威では揺るぐことのできない決意と化していた。 早速ミサトは周囲を見回すように警戒しつつ、行動を映した。 使徒撲滅作戦の総司令であり、計画指揮のプロフェッショナルである彼女は対主催としてどう動くか。 彼女はふと、遠く向こうを見上げる。 そこには、途方もなく大きな山があった。山頂は雪が吹き荒れる様子が確認できる。 ──どうやら何か考えが浮かんでいるようだ。ミサトはわずかに口角を上げると、山の入り口目指して遊歩道をゆっくりゆっくり足を動かし始めた。 折しもそのタイミングで、後ろから音が聞こえた。 草木を二足で踏み歩く音に勘づいたミサトは、胸元に忍ばせている自動拳銃を握りつつ、慌てて振り返る。 一方、足音の主は、彼女に気づいてないかの様子で、草を踏む音を徐々に徐々にと近づかせていく。 ミサトの警戒心が高まる中、やがて、闇夜の奥から足音の発生源が姿を現してきた。 外見の特徴としては、中肉中背で黒髪の、制服を着た男子学生。 ぱっと見普通の彼は、有線イヤホンから流れる音楽をぼんやり聴きながら歩いている様子で、まるでいつもと変わりない通学途中の日常を送る高校生であった。 朧気ながら浮かんできた男子学生の姿に、ミサトは思わず声を漏らす。 「あっ、………シンジ…くん?」 碇 シンジ──彼女が呼名したシンジも同様、常にイヤホンを付け、どこか退屈気味というか気だるげな男子学生だ。 同じ軒の下で生活を共にするシンジと身体的特徴が一致していた為、ミサトは警戒心を解き声をかけてしまった。 だが生憎、目の前の男は赤の他人であった。近づくにつれはっきりとされるその姿に、ミサトは安堵感の感情が失われていく。 まあ別人にしろ本人にしろ、NERV<ネルフ>所属隊員として一般人の保護は義務として試行せねばならない。 男子学生に対して、ミサトは言葉の続けざまにリレーション構築を始めた。 「って人違い、ね…。……あら、ごめんなさい。ちょっちぃあなたに雰囲気が似てる知り合いがいて、つい。ところであなた…── ちなみにこのぼーっと歩く学生の名は、“伊藤誠”、だ。 生死が掛かっているという現状を全く理解していない、といった軽薄な顔つきで歩く誠の本名が、ミサトの前で明かされることは今後無いのでここで紹介させて戴く。 「“ジョンソン”ッ! あの女に体当たりだっ!」 突如として誠は声を荒げ、ミサトに向かって睨みとともに指を突き出した。 唐突で不可解な男子学生のその行動にミサトは面を食らわされる。 そのため、声が響いた瞬間草陰から急加速して接近してきた巨大な“そいつ”の対処を、大きく遅れてしまった。 「ギュチィィイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」 「えっ!?! …んきゃあああっ!!!」 そいつの接近──いや突進でミサトは大いに吹き飛び、草原を転がり回された。 痛い……なんてレベルじゃない、呼吸が出来ない。自動車事故にでもあったかのような衝撃に前進が悲鳴を上げ続ける。 何?!何があったというの…? ミサトは悶絶しながらも、地面の土や千切れた草が付着した顔をそいつに向ける。 「な…?! 何よ、これ………」 そいつを目視したミサトの感想は愕然──ならびに絶句であった。 まあそうなるのもおかしくはないだろう。 「ギュチチチィ………ギュチイイィ…………ッ」 目の前を覆い隠すように立っていた巨体で二足歩行のそいつは、真っ白で脂ぎった甲殻のボディに、関節の多い四本の腕を生やし、背中にある透明な羽を嫌悪感の沸く音でアピールさせていた。 人類共通の敵、節足動物──ゴキブリである。 その超大型ゴキブリが、明らかに敵意むき出しの表情で見下ろしていたのだ。 常日頃からたくさんの使徒、すなわち異形の生命体と対峙していたミサトではあるが、目の前のゴキブリは想像の範疇を超えてしまっているのか。身動きも冷静な思考も取れずにいた。 「今だッ! ジョンソン! 押し潰せ!」 「ギュチィーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 そんなミサトに容赦なく繰り出されるは、誠の攻撃命令。 雄たけびを上げたゴキブリ──改めジョンソンは、上空へその姿が小さくなるほど飛び上がると、 「わっ?!!」 「ギュワアアアアアアァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」 攻撃対象目掛けて、落下してきた。 ミサトは間一髪で反射的に横へ転がり込み、回避する。直後、爆発音に似た大きな音と共に地面は揺れ動き、砂煙と土の破片が散乱した。 凄まじい衝撃である。ミサトがさっきまでいた場所は、ゴキブリの姿跡まんまのひび割れをしていた。 戦慄。ミサトは体の痛みが引いていくのと同時に立ち上がると、誠に向かって銃を突きつけ、怒りの質疑を投げつける。 「なによあなたッ?! この気色悪い奴はあなたが操ってるの?! どうしてそんな真似するのよッ!」 今にも発砲されそうな銃口と、単純に大人の女性に怒鳴られたことによる恐怖で、誠は「ひいっ」と顔を青くする。 ジョンソンはそれを察知してか、体を仰け反らせ立ち上がると誠の前へ覆いかぶさった。 涎を垂らし、ギュチチチッと全身を震わせ威嚇をする大型ゴキブリ。 撃たれる心配がなくなったためか、誠はミサトの質疑に対し声を震わせながら答え始めた。 「…だだだ、だってしょうがないじゃないかぁっ! 殺し合いしろって言われてるんだし…、それに願い事だってかなえられるんだぞっ!」 「──俺だってやりたくてやってるわけじゃないんだよ! 逆に俺は被害者だっ! 仕方なかった、ってヤツだよ!」 「──それに俺が直接殺すわけじゃない。やるのはそのジョンソンだ! 俺は関係ないっ!!」 …誠の答えになっていない自己弁護が、唾と共に饒舌に飛ばされる。 怒りを通り越して呆れる──といった古来の表現は、救いようもないくらい醜悪な人間と対峙したときに用いられるものだ。 だがミサトは呆れるなんてことはなく、怒りという感情全面が満たされていた。 俺は関係ない。俺は被害者だ。仕方ない。──殺人で手を汚すことの責任を完全放棄した腹立たしいセリフの数々に、腹の底から煮詰まらされていく。 誠を最低十発は殴りたい衝動でいっぱいであった。その想いを込めるがようにミサトは銃を引き、目の前のゴキブリの腹部に弾丸を放った。 …が、 「ギュチチチチ……ッ! ギュチイィ…!」 銃弾はジョンソンを貫くことなく破裂し、火花と共に消えて行く。 まるで金属に向かって撃ったような手ごたえである。ジョンソンの鎧のようなその体は、ダメージ1つ付くことなく依然その堅牢さを誇示していた。 攻撃面に十分な力もあれば、屈強過ぎるほどの防御力も兼ね備える、『戦車』と形容していいそいつにミサトはただ立ち尽くすだけであった。 こみ上げてくる義憤は、目の前の強力過ぎる護衛が邪魔する故、持て余してしまう。 (私は……っ、こんな、奴に無様に惨殺されて終わるというの…………っ!) 視界を埋め尽くすジョンソンの大きな体は、絶望の反り立つ壁に見え、ミサトの戦意は喪失されていく。 「…だだから俺に一切悪くないッ!! 行けジョンソン! あの女の生き血を搾り取れ」 誠はとどめの命令を下した。 ジョンソンはその指示に従い、無抵抗のミサトの両肩をトゲ毛だらけの手で拘束。 そして、ミサトの顔の前で今にも食ってかからないように大口を開けた。突起だらけですり減った何十もの歯がお披露目をする。 もう間もなく自分はこの気色悪すぎる化け物に捕食されるのだろう、とミサトは思った。大口から放たれる荒い呼吸に、ミサトは顔を顰める。 今、彼女の脳裏には、かつてエヴァンゲリオン初号機が使徒を生きたまま貪り喰い、血肉を喉に流し込んでいたシーンが流れる。 その時の彼女の心情は恐怖と絶句。また、一方で「圧死、水死…それらに次いで補食死だけはしたくない」という考えも頭の隅でよぎっていたという。 ──走馬灯とは妙なとこをピンポイントに思い出させるものだ。 ミサトは歯を食いしばり、己の運命を覚悟した。 ガキィンッ 歯と歯がこすり合わさる音が響いた。 まるでギロチンによる処刑の音のような。 ────否、歯と『刃』と言うべきか。 「…えっ……?」 ジョンソンの上あごは、その歯と同じくギザギザの鋸のようなもので力いっぱい抑えつけられていたのである。 ミサトは両腕を掴まれているので、そのような抵抗はできやしない。 となれば、ジョンソンの口を封じたのは、この場にいた伊藤誠か、それとも第三の介入者となるわけだ。 誠は当然そんなことをやる必要性はないし意味もない。現に誠はジョンソンの後ろで間抜けな驚き顔を見せただ立っているだけであった。 ではその介入者とは誰なのか。 …そろそろ、奴の名前を呼んでもいい頃合いなのではないか。 ミサトは自分の真横を見る。 そこには、全身を白い制服で纏ったオールバックの男子学生が、ゴキブリの口に刀を伸ばしていた。 そう、ヤツは冒頭でも登場した、財閥の御曹司で頭脳明晰容姿端麗、プレスリーばりのセクシーボイス、言うなればデスタニー、運命生まれつきだよ十五夜お月、 「やれやれだな。こんなうつくしい女性相手にこの仕打ち…、」 面堂終太郎。その人であったのだ──ッ。 面堂、ヤツは虫なんてハエ一匹さえも触ることができない男だ。 それゆえ、巨大ゴキブリと対峙した彼は、今や鳥肌のざわめきの大合唱で痺れに似た感覚が全身を襲っているだろう。 だが、しかし。ヤツはとんでもないくらい『女好き』である。 ヤツの脳内の天秤にかけたとき、「虫への恐怖」は「美しい女性の救済」に圧倒的に量り負けているわけだっ。 「到底許すことのできない所業っ! ゴキブリめがっ、今この僕が断罪してやる!!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 面堂は刀を上へと薙ぎ払い、一旦はジョンソンの口内から刀を脱出させる。 幼いころから剣術の稽古を切磋琢磨していた面堂にとって“刀”という支給品はまさにマッチしていた武器。 それ故に、刃がゴキブリのドロドロとした生臭い唾液で汚されたことはこれ以上ないくらいの侮辱と怒りを充たしていくのである。 刀が月明かりに煌めく中、面堂は両の手で握りなおすと、燃えたぎる闘志のままにゴキブリのアーマーへと飛び込んでいった。 「ギュチイイイィィイーーッ!!!!」 雄叫びが、開戦の合図として響き渡る。 既にジョンソンの標的は、ミサトではなく目の前の刀を振って振って振り回す面堂へ向けられていた。 面堂の日ごろの努力と生まれ持っての秀才さから培われた剣術は、剣道の達人をもひれ伏し、フェンシングでは全国大会制覇をもできるだろう域となっているだろう。 現に、彼は刀を振るうたび、風がその周りを巻き起こし、刃は光を放ってジョンソンの弾すら通さぬ鎧に傷を刻んでいく。 目にも止まらぬ速さで繰り出されるは、振り斬る動作と突きの交互。 ジョンソンの鋼のような体は次第に亀裂が見え始め、緑色の体液がひしゃげ飛び出していった。天才的な面堂様、一見にして彼の優勢と言える状況であろう。 が、しかし、攻勢はここまでであった。 「ギュウゥ…ッギュワァアーーーーーーッ!!!!」 突如、繰り出されたのはジョンソンが二足歩行であるが故できる『蹴り』。 「なっ! しまった!」 斬るのに半場夢中になっていた面堂はその唐突な攻撃に身動き取れず、容赦なく腹に一撃を食らう。 コイツ、ムエタイかっ…………──攻撃を食らった面堂の感想はそれであった。凄まじい速さで繰り出された重い打撃に、勢いのまま身体を吹っ飛ばされ、樹木に激突させられる。 あまりの大きいダメージに面堂の口からは不意にさらさらとした唾液が蛇口をひねったかのように零れ落ちる。 意識は混乱しかけ、視界が揺らぐはまるで二日酔いが如しだ。 たった一撃の蹴り。 それだけなのに体中は悲鳴を上げ続け、戦意は喪失の方面へと揺らぎを見せている。 (くうっ……この僕が、こんな不埒な奴相手に敗れる、というのか……………) 面堂、彼の眼からは自然に涙が零れ落ちる。 勢いのまま、溢れ出ていく目汁。──これは決して、痛みによるものや、しゃしゃり出ておいて返り討ちにされる屈辱感によるものではない。 それは、代々財閥の家として繁栄の刻を紡いでいった面堂家。 今は亡きその面堂の何十代にも渡る先祖たちが、面堂終太郎の心に巣食った『戦意喪失』という弱さを涙という名の清水で洗い流すことで現れた作用なのである。 言わば──、『漢泣き』をしていたのだろう。 彼が倒れてから数秒経つ。 巨大ゴキブリの怪物は、主人の繰り出された指示通り、残された華憐なミサト目掛けて一歩二歩と足を進めていた。 ミサトにとっては絶体絶命の境地。 彼女は誰が助けねばならぬというのか────。 あの白き大きな壁は誰が破壊せねばならぬのか────。 …応えは決まっている。漢・面堂終太郎、お前がやらねば誰がやる────? 「誓ったんだ…。宣言したんだこの僕は…っ。…許すことのできない、とっ!断罪してやる、とッ!!」 ────ぶち破れ、オレがやる。 面堂家の不思議なパワーが、彼を起き上がらせることを後押ししたように感じた。 すり減ったノコギリ状の刀を再度握りなおすと、勢いのままに面堂は突撃していく。 スタミナは剣を振るうことで消費してしまったし、肉体的ダメージも限界寸前で妙な眠気が襲い掛かっている状態だ。 だが、それでも面堂終太郎という男は巨大ゴキブリという壁に向かって休むことなく距離を縮めていく。 息は切れ切れだが、草木を踏み走る音が耳によく響き走るのをやめたくならない。風を全身に浴びる感触がどこか心地いい。 面堂は何故戦うか。何故彼は女性を愛し、守り続けるのか。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!」 「ギュワアーーッ??!!!」 それは、面堂終太郎という男の使命だから。なのかもしれない。 (────────ラムさん、僕に、力をっ───────────。) ザシュンッ 刹那────────。 ジョンソンとの距離は気が付いたら零距離であった。 その時にはもうすでに、大きな壁『巨大ゴキブリ』、そして悪しき男子高校生・伊藤誠は断頭され支えを無くし崩れ落ちていたのであった。 「あら………っ、な、なんで私を助けてくれたの……。あなた、名前はなんていうの……?!」 「ふっ、あらもエラも小骨もありませんよ。僕の名は面堂終太郎。野薔薇のように可憐な女性を助けるのは紳士の当然の義務、ですからね。」 【G7/樹海/1日目/深夜】 【面堂終太郎@うる星やつら】 [状態]:健康、多少の疲労、されども達成感で満たされる成。 [装備]:日本刀 … ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「…流石は僕の剣術、と言ったところですかね。まあ相手が品性の欠ける存在であったのでしまりが悪いのは不満ですが。ところでお姉さん、あなたのお名前は── 「ジョンソン! 何やってんだ! そんな下らない物食べてないでいいから早く殺せよぉおっ!!」 「ギュチチチ…グチャグチャグチャグチャ…ゴックン…ムシャムシャバリバリ……ギュチチィ……」 「へ?」 伊藤誠…の飼い犬を躾けるような罵声で面堂は意識を『現実』に引き戻した。 面堂の目の前では、ジョンソンがピンピンと何かを貪り喰いつくし、誠は必死で蹴りつけ、そして隣のミサトは呆れ言葉を失っていた。 アレレ…?さっきあのゴキブリ殺生したハズなのに…?なぁんで生きてんだ……?何かヘンなのだ…。 というか……、ゴキブリ野郎が今食べてる物、アレって一体なんなんだ……?何かヘンなのだ……。 あのギザギザの突起に、細長い形状にあの薄さ…。 もしかして、アレってぼ、ぼ、僕の……かたな………? 目をちっちゃな点にした面堂は救いを求めるようにミサトに声をかける。 「お、お姉さん…。失礼ですが、僕の刀は一体全体どういう訳で食われているのか教えてくれないですかね?」 「刀ぁ? は? あれのことを言ってるの? どう見てもただの冷凍したノコギリザメじゃないの」 「あ、あぁ。ま、ノコギリザメですよ。厳密に言えば刀ではあるんですがね。まあそれはさておき。ア、アイツさっき斬り倒したのになんで生きて…」 「斬り倒したぁ? あなた速攻でノコギリザメかじられて戦意喪失の発狂三昧だったじゃない!」 …んま~~~、つまりはーーー……、というと。 『 面堂は刀を上へと薙ぎ払い、』以下戦闘はすべて、面堂の高すぎる自尊心が生み出した現実逃避に過ぎないってわけだったのさ。 現実はミサトの言う通り、支給武器のノコギリザメを捕食されて面堂は即しおしおのぱー、男の決闘秒で終了という。 …ま、そりゃこんな序盤早々でこんな男にかっこいい場面なんて与えられないよね。 というわけで、ここからは面堂のちっぽけな空想おとぎ話ではなく『現実』の正しい話を描写していこう。 「…次から次へとまあシャークに触る展開だことね。驚き呆れるわ…」 「ははっ、さすがはお姉さん。おジョーズなこと言うじゃないですか。はっはっはは」 「お、お前らはそんなくだらない洒落を言うためにわざわざ来たのかよぉっ?!! ジョンソン、早く始末してくれぇええーー!!」 二人まとめてその寒いギャグを、よりにもよって一番危険思想の伊藤誠に突っ込みを入れられる。 ──なにも突っ込まれたのはそれだけではない。生魚(兼武器)を食い荒らし終えた強力な護衛・ジョンソンも、二人を亡き者にするため、カサカサカサカサっと這いずり近寄ってきた。 能天気に駄洒落をほざいたミサトらであったが目の前のエイリアン相手に戦慄を再び余儀なくされる。 「ギュッワァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!!!」 その珍妙な鳴き声と共に、一瞬にして目と鼻の先というくらい距離を詰めてきた巨大ゴキブリ。 さっきまでの妄想での勇姿はどこへやら。面堂は目の前の大節足動物にぎょえ~~っと情けない悲鳴を上げたかと思うと、わなわなと小鹿のように足を震わせ、役に立ちそうな風貌は0であった。 そんな奴の傍ら、ミサトは再び目の前の脅威に向かって銃を突き出し交戦態勢を見せる。 無論、銃弾など相手に全く効かないことは彼女は理解している。形だけの虚勢に近い行動であるが、それでも銃を向けることは辞せなかった。 ミサトは必死で脳を働かせ、命の選択──最適解を模索した。 銃弾一つ通さない強硬な化け物相手に、武器一つ欠けた状態で対処しなきゃならないという現状。 状況下は絶望的と他過言ではない。 圧倒的不利な今、面堂ら二人に待つのは死の瞬間のみ。 葛城ミサトは少しずつ後ずさりしながら、頬を伝う汗をぬぐった後、できるだけ冷静に思考の結論をまとめ上げた。 (このまま行けば二人揃ってゴキブリの胃袋の中という最悪の未来が待っているわ…。…そうなるくらいなら、少しでも被害を最小限にした方がいいわよね。) ほんとは不本意だけども、という言葉で思考を締め、ミサトは覚悟を決めた。 (私を囮にしてでもこの子を逃がす──、これが一番の最適解………っ。やるしかないわ…) 彼女が属するNERV<ネルフ>と言う名の組織は人類の敵・使徒の調査・研究、そして殲滅を主要任務として活動している。 つまりは、一般人、非戦闘市民の命の保証、保護を最優先としており、ミサトはポリシーの下、この決断を下すのだ。 ミサトは隣のビビりまくっている面堂に声を掛ける。 「…あなた、ちょっといいかしら」 「………ひっひひいっ! ひーひっひひひっひっひひぃーーーーー!! ひーひゃひゃっはひゃっひゃー! ゴ、ゴゴゴ、ゴキブリ野郎がぼ、僕の目の前に~! ひーひゃひゃあっはぁっぁ……!」 面堂の様子を見たミサトは若干の呆れを感じた。 目は凝り固まり、顔は物凄く引きつりつつもケタケタ笑いあげる面堂はまさに半狂乱。現実なんて半場直視していないような恐れぶりを見せていた。 ミサトは面堂の右肩をゆすり、気を確かに、と言うように言葉を続ける。 「ちょっと、少し冷静になりなさい! …いい?落ち着いて聞いてくれるかし…」 「ひひゃ~~っはっはっはっはーーーーーーーーーーー!あーひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっはっはっはーーーーーーーーーーーーー!」 彼女の言葉は面堂に届く様子ではなかった。 恐れ多いくらい狂った高笑いをあげる面堂。死の恐怖は彼を完全にぶっ壊したようでミサトはこの男の精神のもろさと軟弱ぶりに頭を抱えるほかなかった。 ゴキブリの荒い鼻息が顔いっぱいに浴びせられる。ギュチルルル…っと滴り落ちるはゴキブリの敵意が現れた唾液の数々。 もはや時間はあとわずかもなかった。 あと数秒後にはどういうなぶられ方をされるかは見当もつかないが、惨殺されること間違いなしだろう。 一刻も猶予もない。 ミサトは、精神崩壊中の面堂を突き飛ばしてでも逃がそう、と行動に移した。 横へ向けて力を込めた、その時だった。面堂は唐突にミサトへ口を開き始める。 「ひひひっひ……すみません、名乗り遅れていましたね…。ひひっ、僕は面堂終太郎と言うんです、お姉さん」 「わっ、いきなりビックリしたわ…。あぁ、そう面堂くんね。じゃ、自己紹介も聞いたことだし…あっちに行きなさアっ 「僕を突き飛ばして逃がそうなんて考えないでくださいよ。ひっひ…自己犠牲は女性には荷が重すぎますから。おやめになってください…ひひっ」 まさに唐突だった。 まるでジキルとハイド──人格が入れ替わったかのように冷静さを取り戻した面堂は、見透かしたかのようにミサトの決断をとがめる。 呆気にとられるミサト。心中を掴み取られた感触に襲われ、面堂向けてのタックルを中断させられた。 面堂はまだ言葉を続ける。 「このゴキブリ某、先ほどから僕は奇妙なことにデジャブ既視感を感じていたんですよ…。」 なおも、言葉は続く。 「素早く無駄に動き回り、どんな物でも意地汚く喰らおうとする。その下劣っぷりに見覚え、がね…」 なおも、なおも、言葉は紡ぎ続く。 面堂はふと記憶の中の“あいつ”に思いを浮かべたのか、一旦夜空を見上げたのち話した。 「僕のクラスメイト…というか友人にゴキブリ某の似たやつがいるんですよ。奴もまた意地の汚い貧相な奴でした」 そう、言い終えると面堂は手持ちのデイバッグに勢いよく手を突っ込み、中の物を素早く漁りだした。 しばしきょとんとした顔で見つめるしかなかったミサトではあるが、やっとのことで「面堂くん、あなたそれ絶対友人と思ってないわよね」と一言ツッコミを入れる。 この殺し合い、参戦者には武器の他にはケチなことにぺらっぺらの参加者名簿という紙切れと少量の食料しか支給された鞄の中には入っていない。 面堂は武器も紛失したし、今は参加者名簿など必要としていない。──ということなら、奴が今取り出そうとしている物は何か。一目瞭然であろう。 面堂の頭の中にはゴキブリに対する一つの打開策というものが閃いていた。 その打開策は悲しきかな確実性のある策ではない。全くの無意味で、徒労感を抱えたままゴキブリに抹殺されることだってあるだろう。 しかし、今はその唯一、二人一緒に助かる可能性のある策にすがる他ないのである。 『ゴキブリに一切攻撃を与えず助かる』策に。 面堂、奴がゴキブリ野郎から連想した人物というのはクラスメイトの、諸星あいつ──。 あいつは常日頃から食には意地汚く、道路に落ちている泥まみれのパンでさえ拾い食いするほどの品性のない人間であった。 「貴重な“食料”ではあるがやむを得ない──ッ!持ってけ──、」 そんなあいつなら。 面堂は思う。俺の移す行動で想定通りの動きをするだろう、と。 「衛生観念のかけらもないゴキブリめがアアッ────────────────────!!!!!!」 デイバッグから与えられた食料である“レーション”を取り出すと、面堂はゴキブリに見せつけるように、思いっきり遠くへとぶん投げた。 レーションは放物線を描いて飛んでいき、木々の遥か彼方遠くへと姿を消す。 「ギュワアッ?!!!」 ゴキブリは、投げつけられた食料に反応すると、 「ギュチチィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 レーション目掛けて木々の間へと吸い込まれていった。 鳴き声と猛スピードで地面を這う音は、徐々に徐々にと奥地へ消えれゆく。 まるで投じられたフリスビーを咥えに走る犬のごとし。単純っぷりを見事に魅せてくれた。 「…は? は、は?」 こうもあっさり消えた最強の戦闘マシンに暫し茫然とさせられる伊藤誠、そして葛城ミサトの二人。 特に誠は想定以上の間抜けぶりを見せたパートナー相手に、焦りに似た憤慨を隠し切れない様子で、 「はぁあーーーーーーーーーっ???!!? ジョ、ジョンソンな、なにしてんだああぁーーーっ??!!」 と、声を荒げながら制止の効かないジョンソン向かって大急ぎで足を走らせた。 ちなみに、今後解説の場はないのでここで紹介しておくが、あの大ゴキブリはいわゆる誠の『支給武器』である。 最初こそは戸惑った誠ではあるものの、本人のずさんで適当な性格から特に気にすることなくその支給武器に馴染んでいった。 のだが、銃は持ち手を選ぶ。とはよく言ったもので、その強力すぎる武器は誠なんかでは扱いきれなかった様子である。 ジョンソンを連れ戻すべく大急ぎで草木を駆ける誠であったが、その行動はカチャッ、という音で制止させられる。 「動いたら撃つわよ。利口にした方が身の為ね」 目を見開いて、冷や汗いっぱいに首をそっと後ろへ向ける誠。 わざわざ振り向かずとも察せそうなものではあるが、そこには銃をいつでも発砲できる準備でこちらに向ける大尉──葛城ミサトがいた。 誠には今武器がなく手持ち無沙汰の状態。 抵抗も何も、成す術なくただ立ち尽くすほかならなかった。 束の間訪れた、形勢逆転である。 「オモチャで大人をからかって楽しかったかしら? ゴキ坊や。あなたには説教なんかで済ませれない教育をたっぷり施す必要があるから、その覚悟でいてちょうだい、ね?」 焦燥が吹き飛んだミサトは、多少笑みを浮かべながらゆっくりと誠へと近づいて行った。 誠は今まさに訪れる未来への恐怖から、喘ぎに似たうめき声を情けなく漏らす。 「よ、よよ、よしてくれよ………! け、警察がこ、これを知ったらぁ…ただじゃ済まないんだぞっ………!」 一方、面堂は二人に目もくれず、ただ投球完了のフォームを維持し続けていた。 ゴキブリとの遭遇以来、心中に緊張の糸が芽生えていたのだろう。それが解けたとのタイミングで腕を下すと、自身のオールバックの額についた汗を拭いほっとひと息ついた。 星が輝く夜空を見上げる面堂。 この星空は、殺し合いエリアの果てのどこかにいる、諸星あいつにも繋がっている。 窮地を脱する発想を思いつかせた、ゴキブリ同然のあいつに思いを紡ぐように、面堂は独り言を白い息と共に吐く。 「諸星よ。お前のことだから楽観的に考えてるだろうがな。この殺し合い、どうにもただ事ではないように俺は感じる。笑い事で済まない生死の臨界点に身を置いてることを忘れるな」 友とも敵対とも言えぬあいつに向けての忠告、を。 同じくデスゲームに巻き込まれたラムちゃんやしのぶら女生徒への思いのついでで面堂は呟いた。 ◇ 森の中でパンッ、パンッ、と響く。 夜中の銃は重く鳴った。 一発目。 ミサトの自動拳銃から発射された金色の鉛玉は、目標目掛けて一直線に飛び続け、そして。 「ぎいいっ??!!!!」 誠の右手──厳密に言えば手の甲を吸い込まれ空洞を開けた。 撃たれた反動で右手は大きく掲げられ、血飛沫が地面の草木を紅色に染めあげる。 二発目。 これも同様、正確に狙われた位置目掛け光の速さで突き進み、誠の膝関節にて、骨を粉々に砕き、突き抜けて行った。 「…んぎゃああぁあああああああっ!!!!!!」 誠は悲痛な叫びと共に、床に倒れ伏し苦悶の表情で転げまわる。 地面は赤く濡れ果て、誠自身も涙と涎で顔中をめちゃくちゃに湿らせていた。 ミサト、そして面堂は誠を憐れむでも怒るでもなくただ無の表情で見下ろし続けた。 銃口から上る白い消炎が、空気中で徐々に無色となっていく。 煙の匂いが充満しきる頃合いで、誠は涙ながらに必死で命乞いを始めた。 「や、やめてぐれぇ! 許しでぐれよお!! 俺を殺ざないでくれよぉおおおおお!」 激痛で歪む膝を負傷していない片方の手で抑えつつ、誠はミサトへ顔を見上げた。 ミサトは無表情を崩さずとも、どこか呆れた表情を含ませ、口を開く。 「殺す? 冗談じゃないわ、しないわよそんなこと。制裁はこれで済んだのだからこれ以上は何もする気はないわね」 「ふざけないでくれよぉおおお!!!!! いだ…っ痛いいいいっ! ………俺を…歩けなくしてざあ……そのまま俺が誰かに殺されたらどう責任どるんだよおぉおお!!!」 「ハッ、それは運によるわね。もしかしたら大丈夫かもしれないし、殺されるかもしれない。あなたが許されるか否かは神次第ってとこね」 追い詰められ、痛みからジタバタと声を大に荒げる誠に、ミサトは素っ気ない態度で応対していく。 許されるか否かは神次第──と言ったが、この殺し合い下にて置き去りにされる実質芋虫の誠など、到底狩られぬはずがないだろう。 いくら軽薄な誠とはいえ、そのことは理解しているようで、後がなくなった絶望感に顔色を非常に悪くしていた。 面堂は、ふと、世間話感覚に誠に問いかける。 「しかし解せんな。お前は何故殺し合いなんて乗ったんだ? 強要されてるとはいえ、殺人なんて普通簡単に乗り気になるものではないだろうに」 面堂は話しながら膝を折り畳み、誠に顔を合わせてそう聞いた。 その問いかけ、誠は何か癪に障ることがあったのだろうか。目を見開き声のボリュームを大にして叫び応える。 「ああああ?! お前ら気づいでないのがよおおっ? 俺たちはもう『死んでる』んだよ!! だがら殺じ合いなんて今更じゃないかあぁあ!!!」 突拍子でもない応答であった。 厳密には答えになっていない馬鹿な答えに、面堂はやれやれといった様子で首に手を当てる。 「バカを言うな。こうして生きてるじゃないか? …とち狂ったバカと会話すると知能指数を擦切らされそうで……う~む頭が痛い…。もう行きましょう、ミサトさん」 面堂はミサトに声を掛ける。 だが、ミサトは応じることなくただずっと、 (死んでる、………) と頭の中でリフレインし続けた。 誠の言葉で驚きの表情を作ったまま、固まりきっていたのだ。 確かに自分はあの研究の爆発事故に巻き込まれた。浴びる熱風に、ぶち破れる鼓膜の感触。 そのため、自分はもう死んでいて、今ここが現世ではないというのも納得はできる。 面堂の言う一概にバカな発言とは、ミサトは思えないのであった。 「…って、ちょっとミサトさん! ミサトさん! …困ったな、僕としてはボーっとしないでもらいたいものですよ」 が、面堂にしつこく体を揺さぶられ、その思考の深堀をやめることにした。 「…あっ、ううん。ごめんね終太郎くん。じゃ、NERV所属として一般人のあなたを保護させていただきます。一緒に、来てくれるわよね?」 「えぇ、勿論。行きましょうか」 自分がはたして本当に命がないのかはわからない。 ただ、今は『生死を賭けた殺し合い』に参加させられていることは明白。すなわち、今の状態は生か死で言うと『生きている』ことになるだろう。 ミサトは心の底のショックを抱えつつも、今は面堂とこの殺し合いに抗うことを決めた。 二人はもうこの場には用はなしと来た道を戻る形で歩を進んでいく。 ──伊藤誠のデイバッグも片手に。 「なああっああ!!! ちょ、ちょっど待でよお?! 置いてかないでくれよぉお!! 絶対に、絶対に許さないからなあ~~~!!!」 誠の最大の叫びが発せられたが、空しくも二人は徐々に闇の奥へと消えていった。 葛城ミサトと面堂終太郎、例えるなら美空ひばりと東千代之介のような関係の二人組は、対主催の道路をまっすぐ進んでいくのであった。 … 「ううぅうう~……………っ」 「誰か助けてくれええ~~~~っ! 西園寺ぃい~~!! 桂ぁ~~…、清浦ぁああああ~~~~~!!!!」 後には伊藤誠の情けない声が響くばかりである。 ──自分をあれだけ滅多刺しにした『彼女』の名を、誠はうずくまりながら呼び続けた。 嗚呼、南無阿弥陀仏。 【A3/樹海/1日目/深夜】 【面堂終太郎@うる星やつら】 [状態]:健康 [装備]:ノコギリザメ [道具]:食料一式(食料紛失、飲料未確認) [思考]基本:対主催 1:ミサトと行動 2:友引高校の同級生(特に女生徒)が心配 3:暗く狭いのが好きくないよ~~っ!♪ 【葛城ミサト@新世紀エヴァンゲリオン】 [状態]:健康 [装備]:自動拳銃@エヴァ [道具]:食料一式(未確認) [思考]基本:対主催 1:面堂を保護、ともに同行 2:碇シンジらを見つける ※参戦時期は3号機が爆発して意識を取り戻した直後です。(18話:命の選択を) 【伊藤誠@School Days】 [状態]:右足左手被弾 [装備]:なし [道具]:なし [思考]基本:ゲームの優勝 1:西園寺ぃ~~!言葉ぁあああ!! 2:面堂とミサトを許さない 3:参戦者は率先して襲う ※参戦時期は死亡後です。 ※『ジョンソン@ドロヘドロ』 背丈3mほどの白いゴキブリ。 二足歩行で歩き、リモコンの操縦者に基本忠実に従う。 そのボディは戦車の装甲のように頑丈で、巨体を生かした打撃攻撃が中心パターン。また、どんな物でも捕食する強靭な顎も持つ。 鳴き声は「ギュチィーーーーーーー!!!!」「ギュワーーーーーーーッ!!!」等。 [状態]:健康 [思考]基本:ギュチィー 1:缶詰を追っかける ←前回 登場人物 次回→ 009:シャディク・ゼネリの夜遊び-アイドル編 011:まちカドのラブソング 面堂終太郎 葛城ミサト 伊藤誠
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【妄想属性】電撃文庫の守護神 【名前】ミキティ 【属性】電撃文庫の守護神 【大きさ】【攻撃力】【防御カ】【素早さ】電撃文庫の編集の三木並(成人男性並) 【特殊能力】戦闘前から敵を幼女にする 【長所】かまちーや876もお世話になった 【短所】ロリコン ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 662 名前: ◆RtLfDsStFQ [sage] 投稿日:2009/03/04(水) 01 39 40 ミキティ考察 戦闘前に相手を変身させるので改変ハニワに近い。 ただし改変ハニワはゴキブリなので改変ハニワと戦うと幼女vsゴキブリになってしまい負け。 それ以外は改変ハニワと変わらない。 改変ハニワ>ミキティ>ともだちのわ